第八回 機根塾講演会

演題:「水族館・動物園は生き残れるか」

講師:長井 健生 氏
   (碧南海浜水族館・青少年海の博物館館長)

日時:11月25日(日)13:30〜

会場:ひもろぎ苑
1974年 東海大学海洋学部水産学科 卒業
   同年 東海大学海洋科学博物館第1研究室 研究生
1975年 高知県観光開発公社 入社(高知県足摺海洋館の開館準備にあたる)
1980年 碧南海浜水族館・碧南市青少年海の科学館の建設準備に参加
(基本設計・実施設計アドバイザー等)
1981年 高知県刊行開発公社 退社
1982年 碧南海浜水族館・碧南市青少年海の科学館 副館長/学芸員
1998年 碧南海浜水族館・碧南市青少年海の科学館 館長/学芸員
1999年 (社)日本動物園水族館協会 種保存委員会 魚類類別調整者
天然記念物イタセンパラ保護連絡会(愛知県)委員
2000年 希少野生動物種保全方針検討委員会(愛知県)委員
【著書】
1977〜1978 黒潮の仲間たち(90回連載):朝日新聞高知版
1997 新飼育ハンドブック水族館編2:日本動物園水族館協会(共著)
2000 博物館講座9−博物館展示法−:雄山閣出版(共著)
長井先生から、「最近、水族館に行かれました?」と聞かれ、私自身振り返ってみるとあまり行っていないことに気づきます。さらに先生から一生を通しても数回しか行かないという統計があると言われてみますと、当てはまっている自分自身が居ます。遊園地として、珍しいものに出会う場所としてではない水族館。では水族館というものはどういうものだろうかとお話を聞いてみると、「野生生物を保護してゆく場でないでしょうか?」と定義付けられました。陸上の自然破壊や生態系などの変化、目に見えるもの現象などはなんとなくでも分かりますが、実際には目で見ることのできない水中世界の中にでも大きな変化などが起こっていることや、外来種のもたらす想像も出来ない環境破壊などのお話は大変興味深いものでありました。水族館というものが、教育の場として総合学習の場としての役割を併せ持つ場であるためにも是非きて頂き、意見をくださいとおっしゃいました。今まで見る側だけの自分でしたが、先生のお話は水族館を始めとして生き物全体へのかかわりを考えさせていただくきっかけとなりました。長井先生のますますのご活躍を祈念いたします。